散らばった情報を毎日手で集めることがなぜ問題か
カカオトークには約束や通知があちこちのトークに散らばって積もります。毎朝さかのぼって今日の予定を一つずつ確認するのは小さな作業ですが、毎日繰り返され、一つでも漏らすとその日の予定が狂います。
この種の仕事は時間をさほど食いませんが、注意力を削ります。同じ確認作業を人が毎日抱えていること自体が、自動化に丸ごと渡せるというサインです。
自動ブリーフィングはどう動くか
夜のあいだにやり取りされた会話から、日付と約束をAIが拾い出します。拾われた予定はカレンダーに自動で登録され、朝にはその日の予定とまとめて一枚のブリーフィングとして届きます。
肝心なのは、人が手を入れる中間ステップがない点です。メッセージから予定を選び、重複を除き、登録し、整えて送る——その流れ全体を機械が処理します。利用者は結果を読むだけです。
なぜ効率化ではなく「除去」なのか
AXを効率を数パーセント上げることに狭めると、人は同じ作業を少し速くやるだけにとどまります。しかし本当の変革は、その作業自体を人の手から切り離すことです。
予定の確認という作業は、効率化の対象ではなく除去の対象でした。一度切り離せば、その仕事は二度と自分の日課に戻ってきません。これが補助と自動化を分ける線です。
日常の自動化はどう会社のAXにつながるか
自動化は会社の業務だけに使う道具ではありません。自分の日常から繰り返しを一つ消してみると、AIが何を得意とし、どこで間違い、どこまで信じて任せられるかを直に経験します。
その感覚がそのまま会社のAXを設計する目になります。どの業務を自動化の候補に選ぶか、どこに人の確認を残すか——その判断は結局、自分が先に任せてみた経験から生まれます。