会議の記録を次の仕事の材料にする
今日は以前一緒に働いていた仲間とお酒を飲みました。今は大企業や中堅企業の代表を務めている方々です。話すうちに、会議を記録して次の仕事につなぐことこそ、経営陣に最も必要なAI活用だと感じました。
会議の後には、決定事項を整理し、開発タスクを登録し、報告された数字を資料と照合する仕事が残ります。sttはその材料となる記録を用意します。音声を文字にする文字起こしについて、既存の文章を取り込むか、新たに生成します。
sttはClaude Codeに加えるプラグイン、つまり追加機能です。Claude Codeは自然な言葉の指示でファイルやツールを扱うAI作業環境です。保存後の仕事は利用者が決めます。Jira登録や経営分析がsttに内蔵されているわけではありません。
Clova NoteとAppleボイスメモ、二つの入り口
Clova Noteでは、サービスが作成済みの文字起こしと話者区分を取り込みます。Naverへのログインと既存ノートが必要です。サービスの内部実装に依存するため、変更時には接続の見直しが必要になることがあります。
Appleでは、Macにダウンロードされた録音や書き出した音声ファイルを、音声を文字に変えるwhisper.cppで処理します。この文字起こしでは録音を外部にアップロードしません。ただし、保存した文章を後からClaudeなどのAIサービスに渡す処理までローカルとは限りません。
結果はMarkdownノートになります。Markdownは簡単な記号で見出しや書式を示すテキストファイルで、通常のエディターやObsidianなどのノートアプリで読めます。Appleの経路には時刻表示がありますが、話者分離と要約はありません。
インストールしたら会議ファイル一つで試す
Claude Codeが使える状態なら、その入力欄で次の三行を順に実行します。通常のターミナルに入力するコマンドではありません。
Clova NoteはREADMEのアカウント設定と初回ログインを済ませてから/stt:clovanoteを実行します。Appleにはffmpeg、whisper.cpp、音声認識用モデルファイルを別途用意します。プラグインだけでは揃いません。導入とモデル確認の手順はREADMEを参照してください。
/stt:apple doctorで準備状況を、/stt:apple listで録音一覧を確認します。空なら録音を書き出して、『/stt:appleで/実際の/パス/会議.m4aを文字起こしして』と依頼できます。実際のファイルパスに置き換えてください。
/plugin marketplace add hjsh200219/stt
/plugin install stt@stt
/reload-plugins開発会議ならJiraのタスク登録へ
Jiraはチームの仕事を管理するツールで、イシューは一つの作業項目です。記録から確定した作業の下書きを作り、別途接続したJiraツールで登録する流れにできます。接続や権限がなければ下書きまでにとどめます。
検討中の提案と確定事項を分け、完了条件を付けます。担当者と期限は会議で決まった内容だけを使い、登録前には既存タスクとの重複を確認します。
会議で確定した作業だけをJiraイシューの下書きにして。
タイトル、内容、完了条件、根拠となる発言と時刻を付けて。
検討中の提案は分け、担当者や期限がなければ未定のままにして。
Jiraが接続済みなら既存イシューとの重複を先に確認して。
登録先プロジェクトと下書きを見せ、私が承認した項目だけ登録して。経営会議なら資料と数字を照合する
会議録だけでは売上や費用が変わった原因を確認できません。売上・費用の資料と、それを読み込めるツールも用意し、期間と単位を最初に合わせます。
AIには会議での説明と資料の数字の相違、追加で確認すべき質問を整理させます。根拠のない原因説明は推測として残します。これは活用例であり、特定企業の資料分析の成果をこの記事で検証したという意味ではありません。
会議で述べられた実績を、提供した売上・費用資料と比較して。
期間と単位を合わせてから相違点を整理して。
各数値にファイル名、シート、行またはセル位置、会議の時刻を付けて。
確認できた事実と推測を分け、欠けている数字を作らないで。
追加質問をまとめて。結論は私が原資料と照合して確定する。次の会議一つ、後続作業一つから
参加者と録音・AI利用の範囲を合わせ、会社の資料を外部に渡す際のルールを確認してください。まずは機密性のない短いテスト録音で動作を確かめます。個人ノートや認証情報を公開コードに入れないでください。
文字起こしには誤認識があります。金額、日付、担当者、決定事項は原音と照合してください。Apple機能は17件の回帰テストと、韓国語の合成M4Aによるローカル文字起こし・重複スキップを確認済みです。実際の利用者のボイスメモライブラリ収集は、録音が同期された環境で追加確認が必要です。
次の会議を記録し、Jiraの下書き一つ、または実績の照合表一つを作ってみてください。保管で終わらせず、次の仕事の材料にする。それがこのツールで提案する小さなAXです。
原本(MIT):https://github.com/hjsh200219/stt — 機能、導入、制約の出典はREADME v0.3.0です。Jiraと経営分析の依頼文はこの記事の活用例です。
