三つの製品はどこにあり、どのプランで開くか
Claude を使う入口は三つ。ウェブ版 claude.ai、モバイルアプリ、デスクトップアプリです。三製品はこの三つの入口すべてにありますが、見えるものはプランによって変わります。
Chat は無料を含むすべてのプランで使えます。Cowork と Code は有料プランが必要です。デスクトップでは Pro 以上で開き、モバイルとウェブでは Max 以上に先に開放されました。Pro にも広がる予定とのことなので、読む時期によってはすでに見えているかもしれません。
判断の順序が大事です。まず「この仕事は会話か、委任か、制作か」を決め、その次に「自分のプランと端末でそれが開くか」を見ます。順序を逆にすると開くものの中から選ぶことになり、たいてい Chat にとどまります。
Chat はインターン — 答えを渡せば終わり
Chat は誰もが知るあれで、三つの入口で同じように動きます。ブレインストーミング、執筆、調査、アイデアを形にすること。考えの相手です。
機能を足すことはできます。プロジェクトは自分の仕事についての恒久的な文脈を持たせ、コネクタはメールやカレンダーなど他のツールを使わせ、アーティファクトは会話の横に小さなアプリや文書の窓を開きます。それでも本質は会話です。
肝心なのは終わる位置です。Chat がすることは、ファイルを作るときも小さなダッシュボードを組むときも、すべて一ターンの中で起きます。そして結果を返して待ちます。インターンに聞いたのと同じです。聞いた分だけ答えが来て、その答えを使えるようにする仕事は自分に残ります。
それが欠点なのではありません。仕事そのものが会話であることは多い。新製品の名前や切り口を出すとき、価格変更の損得を測るとき、よく分からない契約条項を理解しようとするときは Chat が合っています。
Cowork はチームリーダー — 目標に届くまで止まらない
Cowork は Claude に質問する代わりに仕事を割り当てる場所です。目標を渡すと、それを完遂しに行きます。自分でチェックリストを作り、一つずつ消しながら、かかるだけ続けます。しばしば複数に分けてサブタスクを並行で回し、終わると完成品を持ってきます。
よくある反問があります。プロンプトを丁寧に書けば Chat も複雑な仕事をこなし、ツールにつながり、ファイルも作るではないか、と。違いは三つです。
一つめ、ゴールラインが違います。Chat は答えを出した瞬間に終わります。仕事が実際に終わったかどうかとは無関係です。Cowork は目標が達成されるまで止まらず、それは二分かもしれないし四十分かもしれません。Chat は返答を作るために働き、Cowork は課題を終わらせるために働きます。自動販売機と厨房の違いです。自販機はプロンプトを入れると結果が出ます。厨房は注文を受け、材料を集め、多段の工程を経て、盛り付け、完成した状態で出してきます。
二つめ、自分の作業空間を持ちます。デスクトップでは自分のパソコンが、モバイルやウェブではクラウド上の新しいサンドボックスがその場所になります。要点は、仕事が終わるまで積み上げ続けられる環境が与えられることです。ずっと座っていられる机ができるわけです。Chat は電卓を一度出して使い、しまいます。Cowork は机の上に置いたままにします。資料を広げ、下書きを保存し、別のやり方がよいと判断すれば向きを変え、セッション全体を通して積み上げます。
三つめ、自分がいなくても回せます。スケジュールタスクです。一度設定して周期を決めれば、あとは独りで回ります。月曜の朝、まだ眠っている間に Cowork は先週のメールのやり取りを読み、議事録を引き、顧客の最新ニュースを確認しています。コーヒーを持って座る頃にはブリーフィング文書が待っていて、フォローアップのメール下書きまでできています。その朝は何も指示していません。数か月前に一度設定しただけです。
デスクトップとクラウド、何が分かれるか
Cowork には二つの版があります。自分のパソコンで動くデスクトップ版と、クラウドで動くモバイル・ウェブ版です。下で動くシステムは同じで、どこで動くかだけが違います。
この違いが効くのは一点だけ。自分のパソコンのファイルを扱うかどうかです。デスクトップ版は実際のフォルダを指定すればその中をすべて見て、ファイルを開き、直し、新しく作り、散らかったフォルダを丸ごと整理までします。
モバイルとウェブの Cowork は代わりにクラウドで動きます。自分のパソコンが開いていなくても回るのは大きな利点です。外で食事中に四半期レポートの締切を思い出したら、そのまま携帯から投げておいて帰宅後に見ればよい。終わったときや、自分にしか決められない分かれ道に来たときに通知させることもできます。スケジュールタスクも同様で、端末がオンラインである必要はありません。パソコンが閉じていて携帯が切れていても回り続けます。
できないのは自分のローカルファイルに触れることです。正確には、モバイル・ウェブのセッションもローカルファイルに届きますが、そのパソコンでデスクトップアプリが開いているときだけです。つまり前もってつないでおき、出かける前にマシンを起動したままにする必要があります。可能ではありますが、多くの人はローカルファイルの扱いをデスクトップアプリの仕事と考えるほうが楽です。
動画の話し手は簡単な回避策を使っています。Cowork に任せたいファイルを Google ドライブのフォルダに入れ、そこを拠点にするのです。ドライブのコネクタをつないでおけば、Cowork はそのフォルダから読み、完成物をそこに保存します。すると自分のパソコンが動いていようといまいと、どの入口からも同じファイルを扱えます。
Code はアインシュタイン — なかったものを作る
Cowork が助手なら、Claude Code はエンジニアです。アプリ、ウェブサイト、自動化、Chrome 拡張、生産性ツール。説明したものが何であれ、実際のコードを書きます。
開発者である必要はありません。普通の言葉で欲しいものを説明すれば、それを存在させるコードは向こうが書きます。最近のモデルでは、プロンプトだけで作れる範囲はかなりのものです。
Code も三つの入口すべてにありますが、Cowork と同じく入口ごとに動き方が違います。デスクトップではパソコンのフォルダを指定すると、その中にプロジェクト全体を建てます。ファイルもコードも必要なものすべてです。Cowork と同じで、違うのは自分のファイルを扱うだけでなく、自分のコードベースをその場に一緒に作る点です。
ターミナルや開発者ツールの中で動かしている人を見かけますが、それは必須ではありません。デスクトップアプリだけで足ります。技術的な背景がないなら、そこから始めるほうがよいでしょう。
モバイル・ウェブで Code を使う二つの道
一つめはリモート操作です。家のパソコンで Code が動いているなら、携帯からまさにそのセッションを操れます。進み具合を見て、問いに答え、方向を変えられます。仕事は依然として自分のパソコンで起きていて、携帯はその中を覗く窓です。だからマシンは起動していなければならず、リモートセッションをパソコン側で先に有効にしておく必要があります。
二つめはクラウドセッションで、これには GitHub リポジトリが要ります。リポジトリはプロジェクトのフォルダが自分のパソコンではなくオンラインにあるもの、と考えれば十分です。なければ無料の GitHub アカウントを作って空のリポジトリを一つ作ればよい。あるいはデスクトップで何かを始めたあと Code に GitHub へ上げてもらい、そのリポジトリにクラウドセッションをつなぐ手もあります。
ここまでで Cowork の節と重なると感じたなら、その通りです。Cowork と Code は下で同じエージェント構造を使っています。計画し、働き、自分がいなくても進み続けるその核が同じです。変わるのは何が載るかだけ。自分のファイルとつないだアプリだけなら Cowork、コードリポジトリが加われば Code です。
いま間違ったモードにいる合図
見分けは思ったより簡単です。Chat の出力を受け取って何かに組み立て始めたときです。文書にコピーして入れる、断片をつなぐ、答えの周りの雑務をする。それが合図です。
考えの相手を使う代わりに、その仕事は任せるべきものでした。Chat で費やした一時間は、実は眠っている間に Cowork が終えていた一時間かもしれません。
逆向きの合図もあります。問題の答えが「こういうものがあればいいのに」なら、それは Code の仕事です。いつも見ているサイトからデータを取って整えるツール、散らばった数字を一画面に集める社内ダッシュボード、寝かせてきたアイデアのモバイルアプリなどです。
一枚で見る判断基準
考えるなら Chat、任せるなら Cowork、作るなら Code。この三つの違いが分かると、何でも既定で Chat に投げて自分で組み立てる癖がなくなります。文書にコピー&ペーストしている自分に気づいたらそれは Cowork の仕事、ツールがあればと願っていたらそれは Code の仕事です。
| Chat(インターン) | Cowork(チームリーダー) | Code(アインシュタイン) | |
|---|---|---|---|
| いつ開くか | 仕事そのものが会話のとき | 助手に渡す仕事のとき | こういうものがあればと思うとき |
| 終わる位置 | 答えを出した瞬間 | 目標が達成されるまで | それが存在するまで |
| 作業空間 | なし(一ターン) | 自分の机を持ち続ける | 自分のコードベースも |
| 成果物 | 回答、一ターンのファイル | 文書・表・レポート・整ったフォルダ | アプリ・サイト・自動化・拡張 |
| 自分がいなくても | 不可 | スケジュールタスクで可 | リモート操作かクラウドセッション |
| プラン | 無料を含む全プラン | 有料プラン | 有料プラン |