何を任せられるか
Hiworks は Gabia が提供する企業向けのメール・決裁・勤怠サービスです。Claude Code はターミナル(コマンドを打ってコンピュータを操作する画面)で会話しながら作業を頼める Anthropic の AI ツールで、プラグインはそこに新しい機能を足すパッケージです。hiworks プラグインを入れると、Hiworks の Web 画面が裏で使っている窓口を Claude Code が直接呼び出し、ブラウザを開かずに結果を持ってきます。
できることは下の表のとおりです。照会はすぐに実行し、他の人に影響する操作はまずプレビューを見せます。
| やること | こう頼めばいい | 実行のしかた |
|---|---|---|
| メールを探す・読む | 受信メールから「見積」を含むものを探して | すぐに照会 |
| メールを送る | このファイルを添付して〇〇に送って / このメールに返信して | プレビュー後、確認してから送信。返信・転送は原文を引用 |
| メールを消す | このメールを消して | プレビュー後、確認してからゴミ箱へ |
| 自分の残り休暇 | 年休はあと何日残っている? | すぐに照会 |
| 他の人の休暇期間 | 今月うちのチームで誰がいつ休む? | すぐに照会。続いた日はひとつの期間にまとめる |
| 休暇の申請・取消 | 12 月 21 日の年休を申請して | Hiworks の事前チェック、プレビュー、確認後に申請。保存した決裁ラインを自動で追加 |
| 予定 | 明日の予定は? / 金曜 3 時に会議を入れて | 照会はすぐ、登録はプレビュー後 |
| 電子決裁の文書と状態 | 決裁中の文書を見せて | すぐに照会。文書ごとに Hiworks 画面へのリンク付き |
| 組織図・社員検索 | 〇〇チーム長の連絡先を教えて | すぐに照会。本人が公開した連絡先だけ |
| 朝のまとめ | 今日をまとめて | 未読メール・決裁待ち文書・今日の予定・今日休むチームメンバーを一度に |
インストールは 2 行、登録はパスワード画面 1 回
まず uv が必要です。uv は Python のプログラムとそれに必要な部品を自動で取ってきて実行してくれるツールです。Mac では下の 1 行目でインストールします。続いてターミナルで 2 行打ってプラグインを入れます。
Claude Code を開き直し、/hiworks:setup の後ろに自分の Hiworks のメールアドレスを付けて入力すると、画面に「Hiworks」のパスワード入力画面が出ます。そこにパスワードを入れれば終わりです。すでに登録済みなら画面は出ずにそのまま終わります。
入力画面では文字が点でしか表示されません。キーボードが韓国語入力のままだと、パスワードがハングルで入っても気づきにくいです。私の最初の試みも実際にそれで拒否されたので、今は画面に「英字入力になっているか確認してください」と表示します。
いつも同じ決裁ラインを使うなら、一度伝えておけば済みます。たとえば「休暇の決裁ラインは金〇〇が決裁、李〇〇が参照」と言えば保存され、以後の休暇の申請と取消に自動で入ります。
curl -LsSf https://astral.sh/uv/install.sh | sh
claude plugin marketplace add hjsh200219/hiworks
claude plugin install hiworks@hiworks/hiworks:setup ID@会社ドメインパスワードはチャットにもファイルにも残さない
会社アカウントのパスワードを AI ツールに預けるのが一番ためらわれるところなので、保存方法から決めました。パスワードは OS のキーチェーンにだけ入れます。キーチェーンは Mac の「キーチェーンアクセス」、Windows の「資格情報マネージャー」のように、OS が暗号化して保管するパスワードの金庫です。メールアドレスとログイン状態(セッション)だけを、自分しか読めない隠しフォルダに保存します。
入力の経路は 3 つだけです。ターミナルなら画面に表示されない入力、Claude Code の中なら OS のパスワード画面、自動化なら標準入力です。チャット欄からは受け取らず、コマンドの後ろにパスワードを付ける方法もあえて作りませんでした。コマンドの後ろに付けた値は、実行中のプログラム一覧にそのまま見えてしまうからです。
登録時には一度ログインを試し、パスワードが正しいときだけ保存します。失敗しても再試行はしません。間違ったパスワードが重なるとアカウントがロックされるからです。
作りながら詰まった 3 か所

1 つ目は、保存したログインがすぐ切れることでした。Hiworks は複数のサーバーで仕事を分担していて、各サービスが「このユーザーは何番のサーバー」と書いたクッキー(ブラウザがサイトごとに覚えておく小さな札)を別々に渡します。最初はログインのクッキーだけを保存していたので、次の実行が別のサーバーに行くと、問題ないログインがないものと扱われました。今はログインが確認できた実行の終わりに、この札もすべて保存します。
2 つ目は、休暇の事前チェックが残り日数を超える申請を止めなかったことです。残り 9 日の自分のアカウントで営業日 20 日を入れても、Hiworks の事前チェックは「申請可能」でした。そこでプレビューで営業日数と残り日数を比べ、別に警告を出します。すでに休んだ日と重なる申請は、事前チェックがきちんと止めました。
3 つ目は前に書いた韓国語入力の問題です。自動テストはすべて通ったのに、人が初めて使った途端に詰まりました。自動テストは人のキーボードの状態までは再現できません。
送る・消す操作は 2 回確認する
メールの送信・削除、休暇の申請・取消、予定の登録・削除は同じルールに従います。まず宛先・件名・本文、または期間・残り日数・決裁ラインをプレビューで見せ、ユーザーが確認してから実際に実行します。メールの削除は既定でゴミ箱への移動で、完全削除は別途指示が必要です。送信に失敗しても再送はしません。サーバーが受け取った後に切れた場合、同じメールが 2 通届いてしまうからです。
検証も他の人に影響しないようにしました。メールは自分の Hiworks アドレスと自分の Gmail にだけ送り、添付・返信・転送がきちんと届くかを確かめ、Hiworks 側のテストメールは削除しました。予定は自分の個人カレンダーにテスト予定を作ってから消しました。休暇の申請と取消は事前チェックとプレビューまでにとどめ、実際には送っていません。自動テストは 68 件です。
他の社員の情報は、自分のアカウントで Hiworks の画面に見える範囲だけを取ってきます。携帯番号・メール・入社日は、その社員が公開に設定している場合にだけ結果に含めます。
まだ確かめていないこと
Windows はパスワード画面のコードだけがあり、実際の Windows PC では動かしていません。2 段階認証(ログイン時に 6 桁のコードをもう一度入れる方式)のアカウントもコードはありますが、実際のアカウントでは確かめていません。
電子決裁は文書と状態を見るところまでです。承認・差し戻しは、結果に付いたリンクから Hiworks の画面を開いて自分で押します。祝日は分からないので、祝日をはさんだ休暇は 2 つの期間に分かれて表示されます。
このプラグインは Hiworks の公式機能ではありません。Hiworks の Web 画面が使う窓口をそのまま呼ぶので、Hiworks が画面を変えると動かなくなる可能性があります。使っていて詰まったら、コードのリポジトリに書き残してください。
