レンズはどこにあり、どう入れるか
アドレスは以前と同じ https://www.pilldoc.co.kr/PharmSite だ。ログインも会員登録もいらない。変わったのは画面最上段である。これまでは「病院立地」と「薬局立地」の二つだったところに、医療記号の付いた三つ目の枠が入った。これが診療科目レンズで、開いた直後は「全科目」に置かれている。
ボタンを押すと科目の一覧が開く。19 個あり、科目名の右にその科目で見られる候補が何か所あるかが併記されている。候補が 0 か所の科目は薄く表示され押せない。選ぶ前に、選べるものと選べないものがわかるということだ。
科目をひとつ選ぶとパネルはすぐ閉じ、地図と候補リストが描き直される。レンズが入ったことは三か所が揃って伝える。畳んだボタンに科目名が出て、地図右側の凡例見出しが「行政洞の機会度 · 耳鼻咽喉科」のように変わり、左のリスト見出しにもその科目が付く。一か所しか変わらなければ、数日後に開き直したとき順位がなぜこうなのか分からなくなる。
実務で効くのはアドレスバーだ。科目を選ぶと URL の末尾に dept 値が付く。耳鼻咽喉科は 13、小児科は 11 である。その URL をそのままコピーして送れば、受け取った側も同じレンズが入った画面で開く。「このリンクを開いて 3 番の場所を見てください」が成立する。
「薬局立地」に移るとこのボタンは無効になる。薬局候補には科目の区分がないからだ。選べるままにしておくと「耳鼻咽喉科の薬局」という存在しない分類が画面に生まれる。ただし選んだ値が消えるわけではなく、病院側に戻ればそのまま復元される。
フィルタではなくレンズ — 何が一緒に変わるか
フィルタと呼ばずレンズと呼ぶのには理由がある。フィルタなら、その科目に属する候補だけをリストに残して終わりだ。しかし候補地は特定の科目に属する物件ではない。ひとつの場所が、耳鼻咽喉科としての適合度と内科としての適合度を同時に持っている。だから科目はリストを絞る条件ではなく、画面全体を計算し直す基準になる。
科目を選ぶと三つが一緒に変わる。ひとつ目は地図の塗り分けだ。この画面は行政洞を青一色の濃さで塗り、濃いほど候補点数の高い洞であることを意味する。色を何種類も使わず一色の濃淡だけにするのは、段階が順序として読まれるようにするためである。科目を選ぶと、この塗り分けがその科目基準の機会度で塗り直される。
ふたつ目は左の候補リストの順位で、全科目の点数ではなく選んだ科目の点数で並べ直される。三つ目は地図上のマーカーの大きさだ。この画面では大きさが点数を意味するので、代表点数が入れ替われば大きさも従う。色は種類を意味するのでそのままにする。
コントロールが左のリスト見出しではなく上段のステージボタンの隣に置かれているのも同じ理由だ。リストの上に置けば「リストだけ絞った」と読まれ、地図の色がなぜ変わったのかをコントロールの位置から読み取れない。ステージボタンが「何を見るか(病院か薬局か)」を言うのだから、その隣が「どの科目の目で見るか」の席である。
同じ区で科目を変えると一位が入れ替わる
言葉より数字が早い。ソウルの江南区ひとつだけを取り、レンズを四回替えて一位の候補がどう変わるかを見る。2026 年 8 月 8 日午前 9 時 15 分の計算分に基づく。
| レンズ | 江南区の一位候補 | 点数 |
|---|---|---|
| 全科目 | 南部循環路 2941 | 72.4 |
| 耳鼻咽喉科 | 宣陵路 26 | 67.1 |
| 小児科 | 南部循環路 2912 | 71.5 |
| 内科 | 奉恩寺路 474 | 67.9 |
点数をレンズ同士で比べない

表から読むべきことは二つある。ひとつは、全科目で一位だった南部循環路 2941 が、耳鼻咽喉科レンズでも内科レンズでも上位三位に入っていないことだ。もうひとつはその逆で、耳鼻咽喉科の一位である宣陵路 26 が、全科目リストの上のほうには見えていなかったのに、レンズを入れた途端に先頭へ来たことである。科目を決めてから場所を探す人にとっては、全体順位のほうが答えを隠していたことになる。
反対に小児科は全科目の順位と大きく違わない。一位の南部循環路 2912 は全科目リストでも二位だ。その地域の全体点数を押し上げていたのが小児科の需要だった、と読める。レンズを入れ替える作業そのものが「この地域の点数はどの科目が作っているのか」を問う方法になる。
ひとつ注意がある。72.4 と 67.1 を大小で比べてはいけない。全科目の点数と個別科目の点数は同じ物差しで測った値ではない。それぞれの点数はそのレンズの中でソウルの他の場所と比べた順位なので、レンズを替えて見るときは絶対値ではなく、そのレンズ内での順位として読む。
科目ごとに見られる候補数が違う
この画面で最初に驚くのがここだ。科目を選ぶとき横に書かれている候補数が、科目によって数千倍も違う。以下は 2026 年 8 月 12 日に照会した 19 科目の全量である。
| 診療科目 | 見られる候補数 |
|---|---|
| 耳鼻咽喉科 | 7,807 |
| 小児科 | 6,881 |
| 内科 | 6,195 |
| 家庭医学科 | 3,171 |
| 一般医 | 1,416 |
| 整形外科 | 1,040 |
| 泌尿器科 | 1,001 |
| 精神科 | 738 |
| 麻酔科・ペインクリニック | 648 |
| 脳神経外科 | 414 |
| 眼科 | 371 |
| リハビリテーション科 | 128 |
| 心臓血管胸部外科 | 104 |
| 外科 | 85 |
| 神経内科 | 55 |
| 結核科 | 20 |
| 皮膚科 | 15 |
| 救急医学科 | 1 |
| 産婦人科 | 0 |
産婦人科がなぜ 0 か所なのか
候補地ごとに推奨科目が上位 3 件までしか保存されていないからだ。ある場所の推奨科目が耳鼻咽喉科・小児科・内科の三つなら、その場所には産婦人科の点数という値がそもそも存在しない。だから産婦人科レンズではリストに載せる候補が一件もない。ソウルに産婦人科向きの場所がないという意味ではなく、この計算分がその軸で保存されていないという意味である。
ここで地図とリストが分かれる。行政洞の機会度は 19 科目すべて保存されているので、候補数が 0 の科目を選んでも地図の塗り分けは正常に変わる。制限を受けるのは左のリストだけだ。だから 0 件の科目は隠さず薄く残してある。隠せば「うちの科がなぜリストにないのか」になり、件数を見せれば「この計算分にまだない」と読める。
この性質は画面の使い方も変える。候補数の厚い科目(耳鼻咽喉科・小児科・内科・家庭医学科)はリストを眺めて場所を選ぶやり方が通る。候補数の薄い科目はリストに頼らず、地図の塗り分けで洞を先に決めてから「地点分析」で目星をつけた座標を直接押すほうがよい。
一緒に読むべき限界

科目パネルの下には畳まれた注意書きがひとつある。ⓘ を押すとこう出る。「医師の 62% が診療科目不明であり、大型総合病院の大半が科目別集計から抜けています。その近隣の競合が実際より低く計算される可能性があります」
この一文が役に立つのは、方向を明かしているからだ。「不正確かもしれません」で終わる免責は、読む側に判断材料を何も渡さない。どちらへずれるのかを書けば、そこからは補正しながら読める。ここでは、大病院の隣の場所は科目別の競合が実際より少なく見積もられて点数が甘く出うる、という意味なので、総合病院の近くの候補は画面の点数を少し割り引いて読むほうが安全である。
前の記事で明かした性質もそのままだ。画面上のすべての金額と件数は実績ではなくモデルの推定値であり、権利金と賃料は相場照会ではなく経験則の区間である。候補を絞る道具であって、判断を代わりに行う道具ではない。
最後に、数字の年齢を確認する習慣が要る。点数は押した瞬間に作る値ではなく、あらかじめ計算して保存しておいた値だ。この記事を書いている時点の計算分は 2026 年 8 月 8 日午前 9 時 15 分基準で、病院 19,930 か所と薬局 5,919 か所が入っている。画面左下の「計算時刻」を押せば、いま見ている数字がいつのものかその場で確認できる。
