Market·2026-06-19

KOSPI初の9000突破、それでもサムスン電子が笑えなかった理由

KOSPIが史上初めて9000ポイントに乗せた一方、サムスン電子は相対的な取り残され感の中で下落して引けました。イスラエルとイランの停戦調印式延期と、韓国がMSCI先進国指数のウォッチリスト入りを再び逃す可能性が重なり、変動性の大きい一日となりました。

市況

KOSPI、9000台に定着も午後は上げ幅縮小

前日に史上初めて9000ポイント台で取引を終えたKOSPIは、この日も寄り付き直後に9300ポイント近辺まで上昇するなど強含みで推移しました。しかし午後にかけて上げ幅の大半を吐き出し、9000ポイント台前半でのもみ合いとなった一方、コスダック(KOSDAQ)は下落幅を4%近くまで拡大し、960ポイント台まで下げました。

外国人投資家はKOSPI市場での売り規模を縮小し一時買い越しに転じましたが、金融投資勢を中心とする機関投資家の売りが続き、上げ幅縮小につながりました。サムスン電子は下落に転じ35万8000ウォン近辺まで下げるなど個別株物色の色合いが強まり、ウォン相場も1ドル=1530ウォン台まで上昇しました。

銘柄

サムスン電子がSKハイニックスに見劣りする理由

SKハイニックスはHBMなどAI向けメモリに事業が集中しているため、投資家はマイクロンや日本のキオクシアのように単純に評価しやすい一方、サムスン電子は半導体以外にも家電・モバイルなど多様な事業が混在し、業績インパクトが薄まる構造的な違いがあります。最近の労組関連のノイズも一部の買いを手控えさせた要因として挙げられました。

ただ、長期的には両銘柄とも上値余地があるとの見方が示されました。サムスン電子の四半期営業利益は第1四半期の約57兆ウォンから第2四半期には約90兆ウォンまで拡大する見通しで、いずれこの圧倒的な利益規模そのものが注目される局面が来るとの予想です。投資で重要なのは収益率ではなく、最終的な収益金額であるとの助言もありました。

産業

ブルームバーグの『ミーム株』論と現代自動車のロボット戦略

ブルームバーグはスペースX、サムスン電子、SKハイニックスを従来の企業価値評価では説明しづらい『ミーム株』として一括りにしましたが、両社より株価がはるかに割高なマイクロンが比較対象から外れているとの指摘が出ました。サムスン電子とSKハイニックスの今後12カ月の予想PERはそれぞれ約6.5倍、7倍とマイクロンの約10.3倍を下回っており、業績の裏付けなき急騰とは言えないとの反論が上がりました。

現代自動車グループは、ソフトバンクが保有するボストン・ダイナミクスの残り約10%の株式についてコールオプションを行使し、完全子会社化する手続きに入りました。取締役会の決定を経て支配力を強化し、IPOを前倒しする狙いで、ロボット事業へ事業領域を広げる契機になるとの期待が出ています。

マクロ経済

ドル高とコスダックへの下押し圧力

前日のFOMC結果を受けてドル指数が強含み、ウォン相場は1ドル=1530ウォン台まで上昇し、円も同様に弱含みました。コスダックは内外の利上げ観測がグロース株のバリュエーションに重荷となったことに加え、需給の薄さも重なり、KOSPIより下落幅が大きくなりました。

国際

イスラエル・イラン停戦、調印式は延期も破棄はせず

スイスで予定されていたイスラエル・イラン停戦の調印式と米副大統領の訪問が延期されました。イラン側はイスラエルによるレバノンのヒズボラへの攻撃が続いていることを理由に事実上ボイコットしたとみられ、イスラエルはレバノン南部への砲撃を続けています。

停戦合意そのものが破棄されたとの報道は海外メディアからは出ておらず、原油価格も比較的落ち着いた値動きで、WTIは1バレル76ドル前後で推移しました。ウクライナによるロシアの製油施設攻撃などのノイズはあったものの、アジア株式市場全体への影響は限定的との見方です。

政策

MSCI先進国ウォッチリスト、今回も入り難しい情勢

来週予定されるMSCIの年次市場分類発表を前に、事前に公開された評価では韓国が市場アクセス関連の複数の項目で依然『不十分』評価にとどまり、今回もウォッチリスト入りを逃す可能性が高まりました。オフショア外国為替市場の未整備、空売り制度運用上の摩擦、決済プロセスの非効率性などが主な障害として挙げられています。

ただ、ウォッチリスト入りが見送られても実際の資金流出入への影響は限定的との分析が出ています。新興国指数から先進国指数への移行に伴う資金流入増加は年間およそ50兆ウォン前後と推定されますが、韓国株式市場の時価総額が8000兆ウォンを超えた現在では、その相対的な影響力はかつてより小さくなっています。

コラム

川のように投資すること、そして不動産統計の実態

KOSPIが史上最高値を更新したにもかかわらず、コスダック投資家の間で取り残された感覚を訴える声が上がったことについて、自分の保有銘柄の上昇が鈍いからといって市場全体が『間違っている』と判断すべきではないとの指摘がありました。投資は流れに逆らうのではなく、川が海へ向かうように柔軟に流れに乗るべきだとの助言がありました。

韓国不動産院が毎週発表するマンション価格指数の算定方法にも批判が向けられました。実際の取引が少ない地域では売り手の希望価格(呼び値)を反映して指数を算出する仕組みのため、実態以上に値上がりして見える恐れがあるとの問題提起で、新任院長が『呼び値と言えば調査員が気分を害するだろう』と発言したことにも強い批判が出ました。

これを受け、呼び値ベースの週次統計の発表を中止し、不動産リサーチ機能を大幅に強化すべきだとの改革案が示されました。

このノートは元動画の自動生成字幕をもとに要約・整理したもので、実際の発言と異なる場合があります。